ウクライナについて

2022年2月24日未明、ロシアはウクライナに侵攻した。私から言わせれば、これは侵攻ではなく、明らかな侵略だ。YouTubeで次々一刻、その戦争について追っていった。それから、二か月の間、私は文字どおり、毎日、本当に涙を流し続けた。極めつけはブチャの惨劇だった。そして、このような残酷な行為を行う軍隊とそれを指示したプーチン大統領を激しく憎んだ。私があと30歳も若ければ、ウクライナに駆けつけて軍隊に志願しただろう。私は、若いころ海外で射撃について学んでおり、銃についての知識も豊富だったからだ。なまじの自衛官や警察官より銃弾を消費していた。あるアメリカ人からは、その腕前から、軍に紹介状を書こうか、と冗談交じりにいわれたこともあったほどだ。だから、ウクライナの直面する事態に居ても立っても居られない気分だった。闘う以外に何か支援することができないか、と考え続けた。

 そんなある日、私はネット上でゼレンスキー大統領の着ているTシャツのレプリカが売られていることを知った。5000円と今の私には高価だったが即座に購入に踏み切った。やがて、Tシャツが届いたが、そこには、デザイナーのメッセージが添えられていた。英文だったが和訳すると「私たちの製品を購入して頂きありがとうございます。私どもの購入は税金として国に収められます。結果、あなたはウクライナを支援したことに繋がるのです」

 私はその手書きの文章を読んで安堵した。これで、わずかでもウクライナの支援に繋がったと思ったのである。ウクライナは何としてもロシアに勝たなければならない。それは、ウクライナのすべての国民だけでなくウクライナを支援するすべての人々に共通する想いなのである。ウクライナに栄光あれ!